普段使い
■春には
春の着物の装いには、ぜひ小紋着物が良いですね。
染めの着物は華やかな物が多く少し改まった感も出て、ウキウキして来ますね。
春の着物の色は、やはりパステル系のやさしい色彩がおすすめです。
たまに、パステル系は「太って見えるからイヤ」っていう方もいらっしゃいますが、
柄の大きさや色彩または、帯や小物(帯メ・帯揚げ・半衿)等でポイント色を持って行くと逆に、すっきり見えます。
又、「年齢的に無理」なんて思っている方もいらっしゃいますが、これは逆です。ある程度の年齢だから綺麗な色彩、特にパステル系が顔写りを、若々しく元気に見せてくれ、又上品に見せてくれます。ただし年配の方のパステルは一色トーンを抑えた色(淡グレーかかったパステル)系の方がより上品な装いになりますね。
最近の装いで、ブームなのが羽織りです。
特に膝丈より長い、長羽織が良いですね。羽織ってどことなく古風でやさしくて女性らしさが感じられて、帯結びに自信のない方にも、外出先で、脱ぐ必要もないので、ちゃんと結べなくても(半巾帯でも)良いのがとっても楽チンです。
新年の装い、節句の装い、花見の装いは小紋がおすすめ。
■夏には
夏の着物は「浴衣」って思っている方も多いかもしれませんが、本当の着物通には夏の着物が一番おしゃれなんです。
「絽(ろ)」とか「紗(しゃ)」、上布に「縮(ちぢみ)」等、生地の素材にも「絹」や「綿」はもちろんですが、「麻」や「藤布」「芭蕉布」
「科布」等々、自然布を使用した物も多く、今では生産されていない、自然布も多くて離島ならではの織をされている、まぼろしの着物なんていうのも有ります。こんな自然布は主に夏の着物や帯に多いのです。
暑くてたまらない時は衿もとや「身八ッ口」又、えもんのあたりを扇子で送風。これがまた涼しいですよ。
暑さを見せないのは、おしゃれ通の真髄です。
雨の多い初夏。雨の日もおしゃれは楽しみたいです。
雨の日のおしゃれアイテムは雨コート。
昔からある「繻子(しゅす)」地のコートも良いのですが、あると素敵なのが少し透け感の有るシースルーコート。
雨の日だけでなく風の強い日には塵除けや汚れ除けの効果もあります。
色や柄なども、バリエーションがあるのでオシャレコートとしても使えます。
軽くて、シワになりにくい物が多いので、小さくたたんで、折りたたみ傘と一緒にしておいてもいいかも・・。
■秋には
もみじ狩りに着物。「そうだ。京都に行こう。」なんていうCMがついつい思われる時です。
この時期には、やはり「紬」が着たいですね。
「紬」、代表的なのは大島紬。でしょうか。新潟の十日町紬や、沖縄の琉球紬なども素敵ですね。
そんな「紬」に、染の帯はよりおしゃれ。塩瀬の帯や、ちりめんの帯などが有り織物の帯と違い一点物も多く、作家の趣向も楽しく 堅苦しくならず自分流な着こなしも出来ます。
紅葉を眺めながら温泉旅行なんていいうのもいいですね。ぜひ、着物でどうぞ。写真でパチリ・素敵な絵になりますね。
着物での旅行には、ぜひ風呂敷をお持ちになるのをおすすめです。
脱ぎ着時にこまかな小物が有る着物。
まとめておくのに便利ですし、シティホテルなどでは風呂敷の上だと着物を汚す事なく脱ぎ着か出来。又、寒さの時などにはショールにも変身します。
少し大きめの風呂敷がおすすめです。
■冬には
「真綿」の着物は、体も心も「ホッ」とさせてくれますね。
天の虫、蚕の命の糸で紡いだ「真綿」は優しくて温かく包んでくれます。
そんな「真綿」を使って織り上げた着物の代表は、やはり「結城紬」でしょうか。
昔の田舎では、蚕を飼っていた家も多かったようですが、最近はずいぶん減少してしまっているようです。
100% 日本産の絹は近年では希少になって来てしまいました。
真綿紬の魅力は変わらない素朴さです。一つ一つの「絣(かすり)」の柄は、昔から伝えられて来た物が多く、
染も自然の草木から出た草木染めがよりあたたかさを出してくれます。
色・柄がおとなしめな冬の着物には、ぜひ明るめの小物で遊んでみてはいかがでしょう。
帯メや帯揚げ、半衿や柄足袋などで遊ぶのも良いですね。
又、長襦袢を思いきった柄や色で、チラ見せのおしゃれを楽しむのは、着物通の上級者のおしゃれです。
おしゃれは下着から・・・。長襦袢のおしゃれを楽しみませんか。
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